運送・物流業界が抱える『人材不足』という大きな課題。自社のドライバー採用を成功させるためにはどうしたらいいのか。悩みを抱えている採用担当の方も多いのではないでしょうか。
このたび株式会社オーサムエージェント(本社︓愛知県名古屋市東区泉、代表取締役︓代田 晴久、以下オーサムエージェント)は、当社が運営する、運送・物流業に特化した専⾨求⼈サイト『ドラピタ』【https://dorapita.com/】にて、ドラピタの利用ユーザーを対象にユーザーアンケートを実施いたしました。希望職種に始まり、転職のきっかけや、求人を探す際に気にしているポイントまで、求職者のリアルな声が数多く得られましたので公開いたします。
今回の調査では20代~60代以上のドラピタユーザー計91名と、幅広い年齢層から回答が集まり、特に40代~50代からの回答が半数以上を占める結果となりました。

主な調査結果
- 大型トラックドライバー、中型トラックドライバーへの転職を希望するユーザーが3割以上
- 待遇・職場環境・人間関係という“現職への不満”が転職行動のきっかけ
- 3ヶ月以内に転職先を決定するユーザーが約7割
- 転職活動において、インターネットを活用した検索・応募スタイルが主流
- 求人サービス選定の決め手は「求人数の多さ」や「希望条件とのマッチ度」
大型トラックドライバー、中型トラックドライバーへの転職を希望するユーザーが3割以上
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希望職種の最多は「大型トラックドライバー」(16.4%)で、次いで「中型トラックドライバー」(15.4%)が僅差で続く結果となりました。これはドラピタユーザー内に実務経験者が多く、免許・キャリアに基づいた志向性が強く反映されている結果だと考えられます。また、特殊車両(アームロール車・パッカー車・タンクローリー・ユニック車など)への希望が全体の2〜3%ずつ分散している点より、専門性を持つ求職者が明確な目的を持って応募していることも伺えます。
待遇・職場環境・人間関係という“現職への不満”が転職行動のきっかけ

最も多い理由は「給与・条件を上げたい」(37%)であり、収入への不満が転職活動の第一動機になっていることが明確に表れています。次いで「労働時間や勤務環境」(25%)、「人間関係」(16%)が上位に入り、待遇・職場環境・人間関係という“現職への不満”が転職活動の主因であると考えられます。
実際にユーザーへインタビューを行った際も、人間関係への要望が多く挙げられました。また「大変でも給料に納得できれば頑張れる」という声もあり、仕事内容と収入のバランスを重視する求職者も多いようです。
3ヶ月以内に転職先を決定するユーザーが6割以上

転職活動の決定までの期間は、「1ヶ月以内」が最多の37.4%を占め、迅速な意思決定をする求職者が多いことが分かります。また「3ヶ月以内」まで含めると全体の約7割を占めており、比較的短期間で転職を完了させている傾向が見られます。このことから、求人掲載時にはスピード感のある選考体制と、早期の応募動機づけが必要であると考えられます。
転職活動において、インターネットを活用した検索・応募スタイルが主流

最も多く利用を検討されているのは「検索型求人サイト」であり、手軽さや検索性の高さから、幅広い求職者層に支持されていることが分かります。また「検索型求人サイト」「WEB総合求人媒体」の2項目で4割以上を占めており、インターネットを活用した検索・応募スタイルが主流であることが伺えます。さらに「ドライバー専門の求人メディア」も3番手に位置。ドラピタはドライバー専門の求人メディアでありつつ、検索型求人サイトにも求人の露出が可能であるため、どちらの利用者にもアプローチすることが可能です。
求人サービス選定の決め手は「求人数の多さ」や「希望条件とのマッチ度」

求人サービス選定の決め手は「求人数の多さ」や「希望条件とのマッチ度」が最も重視されています。これは、ユーザーが効率的かつ納得感のある転職活動を求めていることを表しています。加えて、「応募のしやすさ」や「情報の詳しさ」といった操作性・信頼性の観点も重要視されており、使い勝手の良いUI/UX設計や求人情報の網羅性が、利用意欲に直結する傾向が見て取れます。ユーザーインタビューにおいても「15~20km以内で探したい。市をまたいでも近いとこがいい」「“勤務地”ベースで、家からどれくらいか一目でわかる地図が欲しい」といった、距離検索機能への要望が多く挙げられていました。

ドラピタについても調査したところ、「希望条件に合った求人が見つかりやすい」「仕事内容の詳細さ」「検索のしやすさ」など、マッチングの精度やユーザーインターフェースに関して高い評価が寄せられました。こうした傾向は、ドラピタが業界特化型の求人メディアとして、求職者のニーズに即した情報設計や求人構成を行っていることで、求職者の「希望条件とのマッチ度」を向上できていることが影響していると考えられます。
またドラピタでは随時、UI改善や検索性の向上、条件保存機能の導入など、利便性向上に向けた取り組みも継続的に行っており、より求職者に選ばれる求人メディアを目指しています。
ユーザーインタビューから見る「転職動機」と「仕事選びの価値観」
さらに今回はアンケート調査だけでなく、運送・物流業界で働く求職者10名に対して、「転職理由」や「仕事探しで重視するポイント」などについてのインタビューも実施いたしました。
転職を決意した主な理由
・“未経験歓迎”と記載されていたが、実際は即戦力扱いだった
・面接では「丁寧に教えます」と言われたが、入社後はほとんど放置された
・教育係の態度が厳しく、毎日精神的に辛かった
・人間関係に疲れ、職場を変えたかった
・勤務先が倒産し、やむを得ず転職を決意した
なかでも、「面接時の説明と入社後の実態とのギャップ」を理由に挙げる声が多く見られました。
仕事選びで重視するポイント
・通勤距離は15~20kmが限度。往復で2時間超えると厳しい
・市をまたいでも距離が近ければ可
・長時間労働に対して手取りが見合わないと続けられない
・大変でも給与に納得できれば頑張れる
・一人で完結する仕事が一番気楽で良い
・煩わしい人間関係なしで働きたい
上記のインタビュー内容からも、求職者は「事前情報と入社時の乖離がないか」「希望条件に合った働き方ができるか」を重視して、転職先を探していることが伺えます。
調査まとめ
今回の調査結果から、求職者は現職への不満を感じた際に、インターネットを活用して転職活動を行い、短期間で転職先を検討・決定する傾向があることが明らかになりました。また、転職先を選ぶ際には、「事前の情報と実態との乖離がないか」「自分の希望条件に合致しているか」といった点が重視されていることが、ユーザーインタビューの結果から読み取れます。
運送・物流業界特化型の専門求人サイトである『ドラピタ』では、こうした求職者のニーズに応えるため、求人情報の内容精度や検索性の向上、利便性を高める機能の拡充に取り組んでいます。今後も、運送・物流業界における人材マッチングの質を高め、企業・求職者の双方にとって利便性の高いサービスを目指し、業界全体の活性化に貢献してまいります。